ネット宇宙を漂う星屑ブログって言えば、
とってもロマンチックな話だけど。
前会社では、コーポレートサイト内にスタッフブログのコーナーを設けていた。ま、同様のコンテンツは多くの会社でもあるわけだけど、その内容や投稿方法はその会社でそれぞれ。
前会社の場合は、毎月クジ引きでそれぞれエントリーの担当日を決めるってやり方にしていて、それを定例化していた。また、記事内容への縛りは特に何もなかった。つか、全くの自由だった。
で、こういった会社事の役目は20人程度の零細企業では、社長だろうが会長だろうがだいたい平等の任務となるわけで、自分にも月に1〜2度の担当がまわってきていた。
当時、すでにコミュニティーサイト「お嫁さんな日々」を開設していて、そのハンドルネームをバニラクリームとしていたこともあって、担当時には「バニラクリームの酒気帯び手記」をブログのサブタイトルにしてエントリーしていた。
そしてそれから5年以上が過ぎ、そん時の記事も今やスタッフブログからスローアウトされ、今やネット宇宙でスターダスト化している。
いや、そんな洒落たもんじゃなくて、本当はゴミ屋敷のゴミ屑って感じなんだけれど。でも吟遊詩人を生業とする者として、ここではスターダストって言わせてちょ〜だい!ピアノ売ってちょ〜だい!電話してちょ〜だい!そのと~り!…って感じ。
そんなこんなで、ネット徘徊中に思いがけず自分のかつてのピアノ、…じゃなくてスターダストに出会ったりすることがある。
「あれっ、これってあん時のあれじゃん。」 って。
そういった時の出会いって、街中で偶然かつての恋人を見かけた時みたいな、懐かしげで、恥ずかしげで、結局はその姿を遠巻きに見届けるだけみたいな。
そんなふうにネットの中のそのゴミも、やっぱ拾い上げることもなく、ただそっと見、そっとノートパソコンを閉じるわけ。
で、いや、ここまで引っ張ってきて何だけど、実はそんなブログのことはどうでもよくって、実はそんな時に感じる時間経過の話なんだけどね。
すごく遠い過去のような、それでもってつい最近のような、相反する感覚が同時に身体の中を巡っている不思議な感覚。
こんな頃から、あんな頃のエントリーを振り返って、それが自分の身体カレンダーからの軸にしろ実際の時間軸にしろ、とにかくこれとそれの時間的距離感がうまく測れない。つか、何かそれらのことがみんな時空を越えてしまっているように感じるレベル。なんでだろー? なんでだろー? なんでだなんでだろー?齢か?
これって、普通に考えるとネット内の時間経過っていうのは生の時間経過よりも随分緩やかに流れてるってことじゃないかえってことになるんだろうけど、なんと実は逆なんだべ。もうめちゃ速い。 早いからこそ緩やかに感じるわけ。わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ?これ、 齢か?
で、いろいろ考えてみた。
エイトマンのように速く走るためには、
腕を振らずに止めたままで走るんだぞ。
走れエイトマン、弾よりも速く♪ って。同じ年代に生きてきた人は知ってるだろうけど、もうエイトマンは速すぎて振る腕が止まって見えてた。速すぎて止まってるっていう、この速く走るって命題を止まっているって真で結論付ける、それが理解できなければこれも理解できないでっしゃろけどw
もう子供の頃、みんなこれ真似して腕止めて走ったんだから。
でも主題歌歌ってた人は何度も刑務所までを往復してたけど、これ、 エイトマンの真似して走って、蹴躓いて転んじゃったんだろうね。
本人すらわかってなかったのかね、漫画のヒーローの真似をしても大丈夫なのは子供だけつーの。
いずれにしろ、 早かろうが遅かろうが済んだことは、すでに現実からは消えた体現できない過去。
芭蕉たんも「憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥」って歌ってるけど 、閑古鳥ってのは「カッコウ」 のこと。つまり「 過去 」のこと。
言い換えれば、誰も訪問することのない星屑ブログみたいなこと。
ただ、たまたま自身のゴミ屑への再会までに要した時間の流れが、自身が己を組み立てるのに隔てたそれと、はたして同じものかっていうそれが年じゃまいか齢じゃまいかと、うざすぎるこの時っつー状況を嘆きつつ、それでいてそれを満喫しつつの今日を迎えているこの頃は、齢か?
そんなわけで、これ「続・バニラクリームの酒気帯び手記」といったところでしょうか。もうこれ、ワードサラダやな。どうでもいいけど。
ファイト! ファイト!エイト! エイト!
いいたいことはなんとなくわかる
くりーむさんたらお酒を嗜みつつ
こんなに憂いを含んだエッセイが綴れるなんて。
同世代ですのでこういう独り言を聞くのは密かに楽しい。
卓越の文章力。
感嘆です。
次回に大いに期待^^
タマよりもはやくね。
コメントいただきありがとうございます。
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ご迷惑をおかけしました。
ロマンと哀愁とユーモア溢れる文章に感激!
こんな酔いどれ駄文をお褒めいただいてのコメントに感激!